詳細
まずフラット35とは民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する最長35年の全期間固定金利住宅ローンのこと。
【フラット35S】を利用することで借入金利が一定期間引き下げられる。
フラット35Sの中でも【金利Aプラン】と【金利Bプラン】の2種類があり、金利の引き下げられる期間が金利Aプランは当初10年間、金利Bプランは当初5年間となる。
取得するための審査内容は大きく【省エネルギー性】【耐震性】【バリアフリー性】【耐久性・可変性】の4つに分けられ、金利Bプランと比べ金利Aプランのほうがより厳しい内容となる。
例えば省エネルギー性で取得する場合、金利Bプランでは方法として断熱性能等級4というものがある。
これは外皮計算を行い、計算結果の数値が基準値以下に収まる建物計画であれば取得することができる。
外皮計算は外部建具のサッシ種類・ガラスの性能・使用断熱材の種類/厚さによって変わってくる。
一方金利Aプランでは主な方法が一次エネルギー消費量等級5となり、外皮計算を行ったうえでその数値を用いて一次エネルギー計算という計算をかける必要がある。
また、この計算は様々な省エネルギーにつながる設備を計算に含むことで建物の消費エネルギー効率を基準値以下に抑えるというもの。
計算に含められる設備には太陽光・エコキュート・節湯/節水機器・LED照明・24時間換気計算などがあるが証明のために成績証明書などの正式な書類が必要になる。
そのためどの物件もクリアするとは言い難く、クリアさせるためにプラン変更やコストが上がる可能性もある。
申請のタイミングは確認申請時から中間検査前までであり、中間検査終了後に取得する場合は【竣工済み特例】というものを使用して取得できる。
竣工済み特例を使用して取得する場合、中間までは終了している為構造等の変更ができない。
したがって金利Aプランでは取得する方法はほとんどの場合、一次エネルギー消費量等級5となる。
( 2024年12月までの実績)